『新衣』 にいごろも

　新しい服を買った時の、うきうきとした気持ち。
着てみるだけで、華やいだ気持ちにさせてくれます。
　
　そんな新しい服のことを、あなたはどうよんでいますか？
昔は、新衣という表現がありました。
仕立てたばかりの新しい着物のことです。

　簡単に新調できなかった時代、しかも、自分たちで仕立てた
新しい着物には、格別の思いがあったのでしょう。

　「新」(にい)という言葉は、今では新妻くらいにしか使われなくなりましたが、
新玉章は初めて出す手紙のこと、新草は春先に新しく芽を出す草、
そして新枕は男女が初めて結ばれること。
初々しさがただよいます。

　「衣」は、恋衣のように、心にまとう場合もあります。
恋をしている時は、本当の自分に、いろいろな心模様の
恋衣を装っているようなものですね。

　そう考えると、心にも新衣をまとうことができそうです。
　新しい発見、新しい感動、新しい気づき…。

今日はどんな新衣に出会うことができるでしょうか。

　女性にとって新衣とは振袖ではないでしょうか？



『新衣』　にいごろも

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